第50回 戦没殉職船員追悼式
令和5年5月24日(水)に第50回 戦没殉職船員追悼式が観音崎にある戦没船員の碑前で執り行われました。当日は、前日と打って変わって、清々しい朝でした。
式典は11時からですが、杉本理事長、徳丸事務局長、小笠原慰霊顕彰委員3名で9時過ぎには観音崎公園に着きました。シャトルバスに乗り込み、会場である戦没船員の碑に着くと、座席から東京湾を見下ろす壮大な景色を臨むことができました。
碑文には「安らかにねむれ わが友よ 波静かなれ とこしえに」と刻まれています。式典中(天皇皇后両陛下のご臨席中)は報道関係者以外の写真撮影が禁止されていましたので、写真を撮ることは出来ませんでした。
今回の写真は式前後のものです。
11時、天皇皇后両陛下の臨席をもって、快晴の中、追悼式は始まりました。初めに海上自衛隊横須賀音楽隊による国歌演奏、1分間の黙祷の後、会長式辞、陛下のお言葉をいただき、総理大臣の追悼の辞(栗生内閣官房副長官による代読)、天皇皇后両陛下による御供花、続いて会長献花、代表献花が行われ、能楽「海霊」の奉納、天皇皇后両陛下のご退席で一旦式は終わりました。
続いて、参列者の献花が行われ、12時20分ごろ終了しました。
戦没・殉職船員数は、今年3名増えたことにより、63,617名でした。
陛下のお言葉には、ご遺族の悲しみご苦労に対するいたわりやねぎらいの思いと、水産業、海運業に対する戦没・殉職船員の大きな役割をねぎらうとともに、過去の悲惨な事柄に対する記憶が薄れようとしていると危惧の念も含まれていました。
また、観世一門による気迫に満ちた能楽が始まった途端に、緑の木立の中の小鳥たちが一斉に囀りだしたと感じたのは私だけだったでしょうか。とても不思議に思いました。