令和6年「日本国練習艦隊司令官講話」及び「海上自衛隊と水交会の集い」を開催
水交会は、練習艦隊の帰国に際し令和6年11月25日(月)に、「日本国練習艦隊司令官講話」及び「海上自衛隊と水交会の集い」を開催しました。
練習艦隊司令官講話は、東郷神社和楽殿において16時から17時にかけて西山高広 海将補(幹候46期)により行われました。今回の遠洋練習航海は、練習艦「かしま」及び「しまかぜ」で欧州方面(世界一周)に反時計回りで5月20日(月)に出港し、11月11日(月)帰国致しております。航海日数は175日で、これまでの遠洋練習航海では最長とのことです。192名(女性30名を含む)の実習幹部は誰一人脱落する者なく、総員元気に帰国したとのことでした。この間の実習幹部の訓練の様子、寄港地の様子などユーモアを交えて楽しく聞かせて頂きました。特に新たにスターリンクを搭載することにより、本国とLINE等で連絡をとることができたので、実習幹部のみならず乗員のストレス解消にも役立ったとのことでした。
この講話終了後、場所を東郷記念館4階に移し、海上自衛隊と水交会の集いが開催されました。集いでは、約150名の会員及び賛助企業の参加者に加え、海上自衛隊からは海幕長等、海上自衛隊の指揮官、先任伍長等約30名に加え、先のパリオリンピックで銀メダルを獲得した佐藤大宗選手が参加しました。
開会に先立ち水交会河野理事長が、部隊が人手不足の中にあっても、遠洋練習航海における旧海軍からの伝統に習い、慣海性と国際性の涵養のため、この航海を継続しているとの話がありました。
そして、海上自衛隊を代表して海幕長が現在の海上自衛隊の置かれている現状についてご紹介がありました。
その後、銀メダリストの佐藤大宗選手からのご挨拶がありました。近代五種は、馬術、水泳、フェンシング、レーザーラン(射撃、ランニング)の5種目から構成される複合スポーツで、これまで1日かけて競われてきましたが、パリ2024では、このフォーマットが変更され、90分で勝敗が決まる形式で競われたとの紹介がありました。90分という短い時間ですが、多くの人の応援を背にして頑張ることができましたと、感謝の言葉が述べられました。
国会からは、松本尚衆議院議員と佐藤正久参議院議員のご参加を得て、力強い激励のお言葉を頂きました。
懇親会は、まさしく海上自衛隊と水交会会員等との間で大いに盛り上がり、1時間半はあっという間に過ぎ、最後は杉本水交会会長の中締めで会を終えました。