水交誌最新号主要記事紹介

最新号に掲載されている主要記事です。
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編集委員会

No648 平成29年 清秋号(10・11・12月合併号)

                                                                                       

◆月例参拝について

 慰霊顕彰・援護委員長 杉本正彦

  靖国神社等への月例参拝の経緯、現在の実施状況が分かり易く説明されている。現在は慰霊参拝と言う敬虔な気持ちと、季節に合わせてクラス会も兼ねて参加するクラスもあることも紹介されている。

 

◆「第4回海洋安全保障シンポジウム」混迷を深める国際情勢と我国の選択(前編)

 研究委員会幹事 永田美喜夫

 平成29年7月29日笹川平和財団ビル内国際会議場において開催された「第4回海洋安全保障シンポジウム」の「前編」。山村海幕副長とフェントン在日米海軍司令官による基調講演を収録。

山村海幕副長:「変容する国際社会と我が国の海上防衛のあり方」と題し、(我が国を取り巻く安全保障環境)(我が国の安全保障政策)(海上自衛隊の活動と取り組み)について講演。

フェントン在日米海軍司令官:日米間の協力の重要性を述べられ、米海軍と海上自衛隊は如何なる事象にも共同で対処するであろうとし、その絆は永遠であると結ばれている。

 

◆第151連合任務部隊司令官を終えて

 第4護衛隊群司令 海将補 福田達也

 29年3月から6月までのバーレーンにおける第151連合任務部隊司令官の勤務について「部隊の概要」「勤務期間中に生起した海賊事象」「海賊行為再活性化の推定原因」「多発する海賊事案を受けての対策」について述べられ、最後に海自は当該海域の海賊対処の中核であり、今後も積極的関与が重要であると結ばれている。

 

◆2017年 インド洋・太平洋方面長期行動の概要

 前第1護衛隊群司令 海将補 伍賀祥裕

  平成29年5月から約3か月間インド洋・太平洋を巡った長期行動の内主要な訓練の概要が紹介されれている。シンガポール、ベトナム、米国、フィリッピン、ASEAN諸国、インド等との各種行事・訓練は日本とそれぞれの国の相互理解促進に寄与できた。

 

◆中国での防衛駐在官勤務を振り返って

 前在中華人民共和国防衛駐在官 1等海佐 本村信吾

 26年7月から3年間勤務を通じて感じた中国について、特色としては一括りにできない「多様性」、新しい着想への迅速かつ広範囲に取り組む「ダイナミズム」があげられ、変革する人民解放軍の内、海軍は装備の急速な近代化により沿岸海軍から外洋海軍へ変貌しており今後も注目してゆく必要があり、そのためには一度訪中して体験することを勧める。

 

◆テロと戦うケニアと日本の平和構築支援

 前在ケニア共和国防衛駐在官 1等海佐 富松智洋

 2013年1月アルジェリア・イナメナスにおいて発生したオイルプラントへのテロ攻撃を契機に新設された初代在ケニア防衛駐在官としての活動をまとめられたもので、アフリカにおける日本の平和構築支援は資金力や参加人数でなく、派遣先の国民と一体となった親身な支援が必要であると説かれている。

 

◆米中 今や智慧の戦いたけなわ(4)

 竹添長和

 今回は、中国経済について「世界経済の中の米中経済」として(世界の中の向上としての中国)(世界の市場としての中国)(米中の貿易不均衡問題)がまとめられており、今後は「政経分離」のメカニズムの再構築が求められる。そして「中国経済の構造改革の行方」として、中国は消費・内需主導型へ転換する必要があるが、中国から米国へ提案した新大国関係を米国は受け入れることはなく米、中の内政的脆弱性の課題解決には、米国は中国との理性的、安定的関係の上で唯一の超大国の地位を維持しようとしてゆくと結んでいる。

 

◆「伝統の継承」と行政文書 -今、なすべきこと-

 相澤輝昭

 本稿は、我が国戦後安保史研究に関わる資料環境改善のために防衛省・自衛隊が取り組むべき行政文書管理の改善などの問題について、筆者が防衛研究所において研究した成果を加筆再編したものである。

 

◆掃海艦「はちじょう」の想い出

 第15代はちじょう艦長 2等海佐 田中孝嗣

 平成29年6月6日に除籍となった掃海艦「はちじょう」の最期の艦長田中2佐による送別の辞ともいえる投稿です。「はちじょう」の艦暦、功績最後の1年間にあった戦技、八丈島訪問、そして除籍行事の模様が記され、最後にこれまでの各部からの支援に対する感謝の辞が述べられている。

 

◆渉猟 世界の海軍(11) 今なお現役の浮かぶ記念艦

 岩﨑洋一

 連載第11回、今回は世界の三大記念館である「英国一等戦列艦『ヴィクトリー』」「米国フリゲート艦『コンスティテューション』」「日本 戦艦『三笠』」に関する話題。米英二艦の艦長は現役海軍士官であり、将来海自においてもそうあって欲しいと結んでいる。

 

◆海軍の高杉晋作と呼ばれた男(3)

 谷光太郎

 谷光太郎氏の連載の第3回、石川慎吾少将の海軍における辣腕ぶりを紹介している。昭和7年石川の中佐時代からの海軍部内での行動が述べられれている。政治的な行動が多い石川ではあるが、それを許し、助長するかのような海軍部内の上級者の言動は、米内、山本,井上等の海軍リベラル派を除けば陸軍と大差ないと印象を受ける。 また、海軍は対米戦は避けるべきと言う意見であるが、国力等の比較という冷静なものではなく、ドイツとの協同による世界秩序に改革には予算的制約が多きというものであったと思われる。石川はその後2.26事件への嫌疑があってか人事的には不遇の時代になるが岡敬純臨時調査課長に拾われ、昭和15年まで北支特務部員、興亜院の勤務により対支問題の現場に大きく関わってゆくことになる。

 

◆昭和十二年 軍艦「足柄」の訪欧(2)

 谷村政次郎

 連載第2回。今回の航程は横浜~シンガポール~アデン~スエズであるが、この間の記事としては南シナ海における短艇事故による乗員の行方不明、インド洋における機関科員の病死と言う不幸な事象があった。また、インド洋の暑さ対策では艦内製造のラムネの話や音楽隊の演奏等、小さなことではあるが乗員の気分転換に配慮している様子がうかがわれる。

 

◆その他